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レミフォレスト工法

事業分野
法面事業
カテゴリ
環境緑化工事
工種
植生工法
分類
自然侵入促進工

特徴

 レミフォレスト工法は,種子なし厚層基材吹付工(無播種施工)の24年間にわたる追跡調査結果をベースに応用技術発展させた自然侵入促進工法で,「高耐久性生育基盤」の造成と,風散布種子から重力散布種子に至るまで,自然散布される種子を効率よく捕捉することができる立体構造の「種子定着促進ネット(シードキャッチャー)」を組み合わせることにより,法面防災と速やかな自然回復を実現した新しい自然侵入促進工です。

 種子なし生育基盤の造成とシードキャッチャーを組み合わせるため,従来工法である種子なしネット張工の適用が困難な凹凸のある岩盤法面等においても適用することができます。

 植生誘導工は,種子や苗木などの植物材料を使用せずに自然の潜在的な回復力を活かして緑化する工種で,他地域から種子,苗木,あるいは土壌を持ち込まず,地域固有の遺伝子の撹乱を避けることができます。そのため,自然公園などをはじめとする環境保全水準(環境区分)の高い地域の緑化工において,地域性種苗(施工地周辺で採取した種子や,それを用いて育苗した苗木のこと)の入手が困難な場合などに適用できます。

 また,法面等の傾斜地において播種工や植栽工による導入が難しい植物による植生回復を図りたい場合や,斜面の規模が比較的小さく,周辺に自然林が存在しているなど,種子の供給源が近接している場合にも有効な工法です。

対応箇所

土工指針「自然侵入促進工」に準じます。
  • 1:0.8より緩勾配

利点

  1. 外来種を一切使用しない 周辺から飛来してくる種子のみを用いて緑化するため,人為的に地域固有の遺伝子を攪乱してしまう心配がない,生物多様性に配慮した緑化工法です。
  2. 無植生状態でも侵食を受けない生育基盤 有機質系の生育基盤材「オルガソイル」と侵食防止材「レミコントロール」を使用した高耐久性生育基盤の造成により法面保護を持続できるので,植物の自然侵入が遅れた場合でも法面が侵食を受けて不安定化する心配がありません。
  3. 高耐久性生育基盤で地山の風化を抑制 法面に種子なし植生ネットや植生マットだけを張り付けるタイプの自然侵入促進工は,断熱効果による風化抑制が期待できないので,地質によっては地山の風化が急速に進行します。レミフォレスト工法は,高耐久性生育基盤が持つ優れた断熱効果により地山の風化を抑制できるので法面を不安定化させません。
  4. シードキャッチャーで飛来種子を捕捉 無播種施工の場合,基盤表面にコケが優占するステージまで達しないと飛来した種子が定着しにくいため,施工後初期の植生回復が遅れる傾向があります。レミフォレスト工法は,造成した生育基盤の上に「種子定着促進ネット(シードキャッチャー)」を張り付けることにより,風や重力により自然散布される種子を効率よく捕捉するので,自然侵入のスピードを速めることができます。
  5. ラス張工(金網張工)を省略 レミフォレスト工法は,シードキャッチャーを基盤表面に張り付けるので,通常はラス張工を省略することができます。また,シードキャッチャーは菱形金網(ラス)と比較して軽量な資材なので,作業員の負担も軽減します。
  6. 施工時期の制約を受けず通年施工が可能 レミフォレスト工法は,種子や苗木などの植物材料を用いないので,従来の播種工や植栽工のような施工時期の制約を受けず,通年施工が可能です。
  7. 表土採取で周辺の森林生態系を攪乱しない レミフォレスト工法は,森林表土利用工のように施工地周辺の森林内から表土を採取する必要がないため,周辺の自然環境や地域生態系を攪乱してしまう心配がない,環境にやさしい工法です。

施工事例

施工手順

手順1 法面清掃工
手順2 高耐久性基盤吹付工(種子なし植生基材吹付工)
手順3 種子定着促進ネット張工(シードキャッチャー張工)

レミフォレスト工法の断面略図


レミフォレスト工法の選定フロー


施工後の状況

  • 左側は亀甲金網タイプ,右側は樹脂ネットタイプを使用しています。


シードキャッチャーによる種子の捕捉と発芽状況