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工法名
プレスプリッティング工法
工法概要データ
工法の特徴
プレスプリットブラスティング工法は、プレ(前もって)スプリット(割る・裂く)ブラスティング(爆破)、すなわち『穿孔亀裂発破』と訳される工法で制御発破の技術として残壁壁面を平滑に仕上げることが必要な場合に用いる。この工法の目的は、岩盤を掘削して壁面を仕上げるのに過剰爆破(岩盤を削り過ぎたり背面地山に亀裂を発生させて不安定な壁面を残すような発破)を制御して安定した壁面を作ることにある。
工法の対応箇所
トンネル・立坑・導水路・露天採掘場における残壁・道路法面など
この工法の利点
- スプリット(割れ目)は、掘削されて後に残る壁面と取り除かれる岩石の間に、はっきりととした破断面を結成する。
- 露出するトンネル壁面の背部隣接する岩盤は、プレスプリットに続いておこなう主体部発破の影響をあまり受けず残すことができる。
- プレスプリットによって壁面を平坦に仕上げるために要する仕事量は、従来法による発破のような保安のための浮石落としや、支保コンクリート巻に立てに要する余分な仕事量に比べると非常に小さくてすむ。
施工手順
- 作業準備
穿孔位置のマーキング、クローラドリルの移動 - 穿孔
穿孔位置へのガイドセルの設置穿孔、孔長・本数の確認 - 装薬
火薬類の受け入れ、火薬類の切羽への搬入・親ダイの固定、装填・込め物 - 結線
直列に結線する・本数の確認、結線完了後光電池による導通確認<
結線部をテープ又はプロタイトによる養生 - 発破
発破10分前より警戒、場内作業員の退避
発破10・5・1分前の放送、警戒、秒読み、定刻に点火 - 発破終了
発破終了後切羽の点検、発破警戒解除・切羽の片付け