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工法名
アルプラス工法
工法概要データ
工法の特徴
臨海施設や養殖産業などで発生する貝殻を原料としたシェルレミディ(貝殻粉砕物)を用いて強酸性土壌に植生を回復させる資源循環
型緑化工法です。地山からの湧水の有無に応じて矯正材混合タイプと矯正層造成タイプの2タイプから選択します。

アルプラス工法には、シェルレミディを生育基盤に混合して吹き付ける「矯正材混合タイプ」と、シェルレミディを用いた酸性矯正層を造成し、その上に生育基盤を吹き付けて緑化する「矯正層造成タイプ」があり、現場の状況に適合した施工タイプを選定・適用して強酸性土壌の緑化を図ります。

pH 4.0以下の強酸性土壌を緑化する場合、酸性土壌対策工を施さないと、植物が水素イオンによって直接受ける影響と、土壌成分や土壌微生物の動態の変化による間接的な悪影響が生じます。したがって、強酸性土壌が出現した場合には、通常の緑化工事による対応では植生を維持・回復させることは困難であり、強酸性土壌対策工としてアルプラス工法の適用を検討する必要があります。
工法の対応箇所
- pH4.0以下の強酸性土壌が出現した法面等
アルプラス工法の選定フロー
この工法の利点
- 環境にやさしい シェルレミディは、カキやムラサキイガイなどの貝殻を粉砕したリサイクル資材です。水に溶けないので水質を悪化させず、自然の力により強酸性を矯正して植生を回復します。
- 効果が長期間持続 シェルレミディは、酸性に対する中和効果が長期にわたって持続します。
- 低コストを実現 シェルレミディはリサイクル資材であり、低コストな施工を実現します。
施工手順
矯正材混合タイプ
- 手順1 法面清掃工
- 手順2 金網張工
- 手順3 吹付工
矯正層造成タイプ
- 手順1 法面清掃工
- 手順2 金網張工
- 手順3 矯正層吹付工
- 手順4 基盤層吹付工

pH2.5の法面に施工しても、基盤の酸性矯正効果が長期間持続されています。
施工事例


※国土交通省東北地方整備局(2015)復興道路を支える10の建設技術より
