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工法概要データ

事業分野 法面事業
カテゴリ 落石対策・補修・調査
工種 落石対策工
分類 落石予防工
NETIS
  • 登録No.:QS-170032-VR

工法の特徴

斜面上にある「不安定な石」を「安定した形 状の石」に変えて崩落を防止する工法です。不安定な転石を吹付けにより造成する基礎構造物と一体化させて重心を下げ、転倒しにくい構造にします。また、根固めモルタルで地山との付着面積を増加させて滑動に抵抗します。

特 長

◇ 落石発生源対策工を複合的に組み合わせた経済的な工法 

  転石の危険度に応じた設計計算が可能で、落石防護工に比べてコストを大幅に改善できます。

◇ 不安定な転石を基礎構造物と一体化させた根固め工法

  転石一体化根固工により不安定な転石の重心位置が下がり、転倒しにくい構造にします。

  また、根固めモルタルにより地山との付着面積を増加させ、滑動に抵抗します。

◇ 転石の状態に応じた様々な工法のバリエーション

  根固め基礎を構築する「簡易型」をはじめ、ロックボルトを併用する「滑動防止型」、

  転石にロープ掛工を併用する「転倒防止型」などのバリエーションがあります。

◇ 高所に存在する転石に対応可能

  長距離・高揚程吹付工法の適用により、遠方や高所の施工箇所にも対応できます。 

◇ 300トンクラス(5m×5m×5m)の巨岩転石に対処可能

  斜面上の巨岩に対しても、原位置で効率的に抑止できる安全・確実な工法です。

 高エネルギー吸収柵で抑止できない300tクラスの巨岩に対する施工事例

◇ 転石の根入れ深さが不明な場合に対応可能

  非破壊調査システム「オーリス」による転石の根入れ深さ計測により、適確な対策工法を提案します。

 オーリスによる転石根入れ深さ計測

 オーリス測定概念図

工法概略図

選定フロー

工法の対応箇所

  1. 斜面上に巨大な転石が点在する現場(他の工法では抑止不能な転石)
  2. 巨大な転石の小割撤去が困難な現場
  3. 高エネルギ-型落石対策工では、費用が増大してしまう現場
  4. 立木を残して施工したい現場
  5. 個別処理が可能な現場
  6. 設計計算が可能な根固めモルタル吹付(抑制工)を採用したい現場
  7. 吹付プラントから転石までの距離が遠い現場(ファーストクリートDryを採用した場合)

この工法の利点

  • ・現場に応じた対応が可能
  • ・個別処理が可能

タイプ別現場実施例

施工手順

  1. トメタローフレーム(□300~500)
  2. 根固め(間詰め)モルタル吹付
  3. 一体化処理工(繊維補強モルタル吹付)
  4. トメタローボルト打設 → 滑動を防止する場合
  5. ワイヤーロープ掛工 → 転倒を防止する場合

TGG 高松コンストラクショングループ