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2013年03月21日

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短繊維を混合して「粘り強い」地盤改良を可能にするファイバージェット工法を開発

短繊維を混合して「粘り強い」地盤改良を可能にする 
ファイバージェット工法(四重管式高圧噴射撹拌工法)を開発 
―構造物の耐震補強などに効果を発揮する強靭な地盤改良― 


東興ジオテック(社長:川瀬勝久)はハザマ(社長:小野俊雄)と共同で、豊橋技術科学大学の河邑眞教授(建築・都市システム学系)の指導のもと、高圧噴射撹拌工法によって短繊維を混合した地盤改良体を造成する「ファイバージェット工法」を開発し、このたびハザマ技術研究所(つくば市)の屋外実験場で実大施工試験を行って実用化の目処をつけました。
 
 大地震によるインフラ施設の被災状況などを契機に、重要構造物の周辺を地盤改良で補強する事例が増えており、既設構造物や宅地の液状化対策としても地盤改良のニーズが高まっています。高圧噴射撹拌工法は、コンパクトな機械で構造物に近接した狭い場所でも施工ができるという長所があるので、このようなニーズに対応することができます。 

 本工法は、短繊維を均一に混合できる施工システムを開発することで、地盤改良体のねばり強さ(引張強度、曲げ強度、靱性など)を大幅に向上させることに成功しました。 

 そのため、従来の高圧噴射撹拌工法に比べて改良範囲を最大2~3割減らすことが可能となり、効果的な地盤改良を行うことができるようになりました。 

 短繊維を混合した地盤改良は、これまでにプラント混合方式や機械撹拌工法では、施工例がありますが高圧噴射撹拌工法で実用化されたのは本工法が初めてです。 

施工された改良体の掘り出し調査状況


TGG 高松コンストラクショングループ