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工法名
ザルコン
工法概要データ
事業分野 | 法面事業 |
カテゴリ | 斜面・法面崩壊防止対策 |
工種 | モルタル・コンクリート吹付工 |
分類 | 透水性コンクリート吹付工 |

- ■登録No.:KK-990039-VR(NETIS掲載期間終了)
工法の特徴
粒度調整骨材に、セメント、特殊混和材「ザルコンベース」などを配合した材料を吹付けして、内部に連続空隙を持つ”ザル”のような透水性コンクリートを造成する工法です。ダム湛水法面、道路法面、河川護岸の堤外地法面をはじめとする水の影響を受けやすい箇所や、湧水箇所に適用します。
- 吹付部背面の地山が浸食されないため、モルタル吹付工などの密閉型法面保護工に比べ、維持管理を含めたライフサイクルコストで安価となります。
- モルタル吹付工に比べ、単位セメント量が約 70%、単位水量が約 40%と非常に使用量が少なく、またビニロン短繊維を混入していることから、硬化収縮・乾燥収縮によるひび割れの発生を著しく低減できます。
- 混入したビニロン短繊維による補強効果により曲げ・引張り靭性に優れています。
- 内部の空隙径は 1mm 程度で、15%以上の連続空隙を有しているため、植物根系の伸長が可能です。植生が十分に可能な立地条件(地山状態、降水量、勾配、地中からの水分供給)であれば、草本植物を用いた緑化は可能です。
- 吹付表面は小さな凹凸に富むため、コケや地被植物による修景緑化が図れます。
ザルコンの詳細は、法面対策工法協会のホームページでもご参照いただけます。
工法の対応箇所
道路事業
- 法面保護工(従来のモルタル・コンクリート吹付工適用箇所)
- 法面保護工(植生工の緑化基礎)
- 道路側溝および小段排水溝(流水部に有孔管を布設し、その周辺部の間詰めに適用)
- 斜面沢部の水路を兼ねた法面保護工

河川・砂防事業
- 河川法覆護岸工
- 砂防ダム堤体周辺の法面保護工
- 急傾斜地の法面保護工
ダム・ため池事業
- ダム湛水法面保護工
- ため池堤体法面保護工

ザルコンの性能
- ●圧縮強度:σ≧12N/㎟
- ●透水係数:k≧1×10-1cm/s(中位の砂~礫相当)
この工法の利点
- 背面土粒子の吸出しを伴わず地下水のみをスムースに排水します。
- 植生工の併用により早期に動植物の生息空間が確保されます。
3.安定性の向上、永続性の確保、維持管理の軽減が図れ、周辺環境との調和を図ることができます。
施工手順
- 法面清掃工
- 金網張工
- ザルコン吹付工
施工事例
