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工法名
HL-DJM施工法(低改良率セメントコラム対応)
工法概要データ
工法の特徴
従来の深層混合処理工法の改良率は30%~80%であるが、HL-DJM施工法は改良体の配置間隔を大きく取り、改良率を30%未満とする高強度・低改良率の深層混合処理です。高強度・低改良率における改良体間隔は、ALiCC工法(設計法)等に準じて計画されます。
HL-DJM施工法は、盛土直下全面を改良することによる、次の特徴があります。
- 圧密沈下量の低減
- 盛土の安定性向上
- 工期短縮
- コスト縮減
セメント系改良体を大きな間隔で均等配置することによって、地盤改良の低コスト化、工期短縮を実現すると共に、盛土土量の低減や長期沈下に関する維持管理コストの低減に効果があります。
また、固化材は粉体のままで使用するため水供給が不要であり、現場環境も良好に保つことができます。
工法の対応箇所
HL-DJM施工法は主に次の条件で用いられます。
- ・軟弱地盤状の盛土構築に伴う安定対策および沈下対策
- ・低盛土の沈下対策(ジオテキスタイルや浅層固化処理の併用)
適用範囲
適用機種と改良深度および適用地盤
適用機種 | 改良深度 | 粘性土 | 砂質土 |
DJM2090-HL | 20m | N≦4 | N≦14 |
DJM2110-HL | 33m | N≦6 | N≦20 |
軸間距離
HL-DJM施工法は二軸式の施工機械において、従来の軸間距離を超えた1,600mm~3,000mmの範囲で施工可能な機械を用いる施工法です。
HL-DJM施工法の軸間距離
適用機種 | 軸間距離(mm) |
DJM2090-HL | 1600,1800,2300,2500,3000 |
DJM2110-HL | 1600,1800,2300,2500,3000 |
改良パターン例
標準的な改良パターン例を下図に示します。
- 改 良 径:φ1,000mm(標準)
- 改良形式:正方形

軸間距離 | 2,000mm | 2,300mm | 2,500mm | 2,800mm |
改 良 率 | 19.6% | 14.8% | 12.5% | 10.0% |
この工法の利点
HL-DJM施工法は軟弱地盤上の盛土構築に有効な施工法です。特に高含水比の有機質土を多く含む地盤では、粉体状で固化材を使用するDJM工法のため固化材使用量の低減効果が生かされます。従来の対策工法と比較例を以下に示します。
コスト縮減および工期短縮 比較例
(計画盛土高:H=8m、施工延長100m、軟弱地盤層厚:D=25m)
従来工法 | HL-DJM施工法 | |
仕 様 | 法面部:DJM工法によるすべり対策 中央部:サンドドレーンによる 圧密沈下対策 |
盛土直下:HL-DJM工法 |
概要図 | ![]() |
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工 期 | 1.00 | 0.67 |
経済性 | 1.00 | 0.77 |
施工手順
施工手順は粉体噴射撹拌工法(DJM工法)に準じます。
