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工法名
苗木吹付植栽工法
工法概要データ
工法の特徴
コンテナ苗(ポット苗)や現場周辺で採取した山取苗を、植生基材吹付工を用いて吹付植栽する工法です。植穴の掘削が不要で、雨水
などの浸透による地山の風化を防止できるため、法面を不安定化させる心配がありません。

市販のポット苗を利用する「ポット苗吹付タイプ」と、施工地周辺の地域性苗木を有効活用する「山取苗吹付タイプ」があります。
工法の対応箇所
土工指針の「苗木設置吹付工」に準じます。
- 粘性土(土壌硬度23mm以下)
- 砂質土(土壌硬度27mm以下)
- 1:0.8より緩勾配
この工法の利点
- 法面を不安定化させない 法面に植栽するとき、柵等の構造物を設置したり厚い客土を行うと、構造物の劣化や地山の風化に伴って法面が不安定化します。苗木吹付植栽工法は、植生基材吹付工で植栽する簡易な工法なので、法面が不安定化する要因を作りません。
- 植栽に時間がかからない 機械施工法である吹付工により、苗木を効率よく植栽できます。
- 高い活着率 保水性の高い有機質系植生基材吹付工で吹付植栽するので、施工後に散水管理を行わなくても良好な活着が期待できます。
- 岩盤法面にも植栽可能 岩盤の節理に苗木の根を挟み込んで吹付植栽することにより、植穴を掘ることができない岩盤法面にも植栽できます。
- バラエティに富んだ緑の形成 播種工では導入が難しい樹種や花木等を使用できるため、播種工との組合せによりバラエティに富んだ緑環境を創造できます。
施工手順
〈ポット苗吹付タイプ〉
- 手順1 法面清掃工
- 手順2 金網張工
- 手順3 位置出し工(植栽箇所のマーキング)
- 手順4 苗木設置工
- 手順5 吹付植栽工
〈山取苗吹付タイプ〉
- 手順1 苗木採取
- 手順2 苗木養生
- 手順3 金網張工
- 手順4 苗木設置工
- 手順5 吹付植栽工
苗木の設置

山取苗の設置


施工後の植生推移
