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工法名
パワーブレンダー工法(浅層・中層混合処理工法)
工法概要データ
- ■登録No.:技審証第31号
- ■登録No.:QS-180038-A、CB-980012-V(登録掲載期間終了)
- ■登録No.:1279
工法の特徴
パワーブレンダー工法とは、セメント・セメント系固化材などの改良材をスラリー状に混練後、地中に噴射し原位置土と改良材を強制的に撹拌混合し、固化することを目的とした地盤改良工法です。パワーブレンダーは、ベースマシーンにトレンチャー型撹拌混合機を装備した地盤改良専用機で、トレンチャーに装着された撹拌翼で、原位置土をきめ細かに切削し改良材と撹拌混合し均一な改良地盤の造成が可能です。現場の条件、環境および改良目的に合わせ、スラリー噴射方式、粉体噴射方式、地表散布方式が選べます。
工法の対応箇所
本工法は、深層混合処理工法で用いられる三点式杭打ち機に比べ軽量な施工機械を使用し、浅層から中層域の以下に示す用途で用いられます。
- ●擁壁・補強土壁等の基礎改良
- ●函渠・下水管等の基礎地盤改良
- ●盛土のすべり破壊防止
- ●盛土の安定対策
- ●遮水壁
- ●ため池等のヘドロ原位置固化
- ●建設発生土(残土など)の有効利用
施工全景 | 施工機械(ベースマシン、トレンチャー) |
この工法の利点
- 優れた機動性
改良機は、バックホウ0.8㎥~1.9㎥クラスをベースとしており、施工エリアの狭い現場や超軟弱地盤、傾斜地など、大型施工機を用いる深層混合処理工法では困難な施工条件にも対応できます。 - 深さは13.0mまで対応可能
1.9㎥クラスの改造型ベースマシンを使用する1リンク型PBT-1100の開発と改良深度別に望ましい流動性(テーブルフロー値)を定め、施工中のトレンチャーの負荷抵抗を低減することによって、最大改良深さ13mを可能としました。 - 改良強度の設定が広範囲で、多くの土質に適用可能
原土の土質性状や改良目的に応じた添加量と水セメント比を設定することにより、低コストで安定した高品質な固化処理が可能です。 - 信頼度の高い施工管理が可能
施工中にトレンチャーの鉛直性、チェーン速度、チェーン累積移動距離、改良深度を運転席にてモニタリングできるほか、改良材スラリー供給量の自動記録と併せて信頼度の高い施工管理を行うことができます。 - 簡易な重機足場
施工機が大型の深層混合処理工法に比べ比較的軽量であり、軟弱地盤上であっても重機作業足場確保が比較的容易です。 - 構造物等に対しての近接施工が可能
全層上下撹拌のため土中のスラリー注入圧力が、開放され周辺地盤に影響を与えにくいことや、施工機が比較的軽量であるため地中変位量が少なく、構造物に近接して施工が可能です。