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強酸性土壌地試験工事

施工実績詳細データ
事業分野 | 法面事業 |
都道府県 | 長野県 |
施工場所 | 長野県上高井郡高山村 |
発注者 | 長野県長野地方事務所 |
施工年月 | 2003年6月 |
採用工法 |
早期発芽力検定法 アルプラス工法 エコストライプ工法 斜面樹林化工法 |
施工内容
課題
- ・高標高の強酸性土壌風衝地という厳しい環境条件下でも適用可能な緑化手法の検討
- ・防災機能の高い植物群落の形成
解決策・提案内容
- 試験的に斜面樹林化工法エコストライプ仕様を施工
- 緑化目標:落葉広葉樹林の形成
- 吹付厚さ:5cm
- 使用植物:ミズナラ、ナナカマド、カラマツ、シラカンバ、イタヤカエデ、ヤマハギ、メドハギ、ススキ、CRF
施工3ヵ月後
- 緑化領域と自然侵入領域ともにシラカンバ、ヤマハギなど導入種の発芽生育が確認されました。
施工3年3ヵ月後
- 順調に植生回復が進み、自然侵入領域ではミヤマヤナギなどの自然侵入植物が確認されました。
施工10年3ヵ月後
- 緑化領域でもミヤマヤナギ、ダケカンバなどの自然侵入植物が確認され、植被率は100%に達しました。
施工13年2ヵ月後
- 両領域ともナナカマド、シラカンバを主体とする落葉低木群落が形成されていました。
- 緑化領域と自然侵入領域の景観的な違和感は解消していました。
- 周辺の無施工箇所と比較して、植生回復が明らかに促進されていました。
採用工法

早期発芽力検定法
種子の発芽率を休眠の有無に左右されることなく1週間内外で検定できる種子品質検査技術です。検定値と従来の検査法による発芽率
との相関は非常に高く、発芽率の変動が大きい木本植物種子の発芽率を事前に…

アルプラス工法
臨海施設や養殖産業などで発生する貝殻を原料としたシェルレミディ(貝殻粉砕物)を用いて強酸性土壌に植生を回復させる資源循環
型緑化工法です。地山からの湧水の有無に応じて矯正材混合タイプと矯正層造…

エコストライプ工法
従来の植生基材吹付工による全面緑化が有していた、周辺植生の侵入が進まずに植生遷移が停滞する問題を解決するため、あえて非面
的に生育基盤を吹付けして部分緑化することにより、植物が自…
斜面樹林化工法(2層吹付システム)
2層吹付システム
国内産の在来木本種子を吹付けして法面を樹林化する自然回復緑化工法です。従来の植生基材吹付工の施工プラントに種子供給機を増
設した「2層吹付システム」により、生育基盤の表層2cm部分のみに種子を混合…